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植物由来のオメガ3が心臓病のリスクを軽減するとの研究結果が発表

魚介類を食べなくてもオメガ3の推奨摂取量は確保できることを証明する研究成果

オメガ3脂肪は、心臓の健康に重要な不飽和脂肪酸の一種です。菜食主義者でない人は、イワシ、サケ、サバなどの脂の乗ってる青魚から摂取します。お魚は日本の伝統食の柱と言っても過言ではないでしょう。従って、普段お魚から摂るオメガ3などの貴重な栄養素をビーガンだと摂取することが厳しそうだと思う方が多いでしょう。

しかし、新しい研究によると、植物性のオメガ3脂肪酸も同様に心臓の健康に有益であり、魚介類を食べない人の心臓病のリスクを減らすことができることがわかりました。

Advances in Nutrition誌に掲載され、Science Directが報告した研究によると、クルミや亜麻仁などの食品に含まれるα-リノレン酸(ALA)の摂取は、心血管疾患のリスクを10%、致命的な冠動脈疾患のリスクを20%低下させることと関連があることがわかりました。

ビーガンのためのオメガ3

エヴァン・ピュー大学のペニー・クリス・エサートン教授(栄養科学)は、オメガ3脂肪酸を推奨量摂取する方法はたくさんあることを証明するレビューであると述べています。

「人々は様々な理由で魚介類を食べたくないかもしれませんが、それでも心臓病のリスクを減らし、全体的な健康を促進するために、オメガ3を摂取することが重要です。

クルミや亜麻仁の形をした植物性ALAも、特に、果物、野菜、全粒粉が豊富な健康的な食事に取り入れれば、これらの効果を得ることが出来ます。」

エバンパウ大学の栄養学助教授、ジェニファー・フレミングは、魚介類を食べる人は、植物性のオメガ3系を食べることによって、さらなる効果を得られるという証拠も見つけたと述べています。

「食事中のオメガ3が少ない人がALAを食べると、心臓血管の健康面で効果が見られた。

しかし、他の供給源からのオメガ3が多い人達が、より多くのALAを食べた時、彼らもまた、利益を得ました。ALAが他のオメガ3系と相乗的に働くのかもしれません。」

植物性食品に含まれるALAの効果

ALAはコレステロールを減らし、血圧や炎症に良い影響を与えます。

バルセロナ大学の研究者であるEmilio Ros氏は、このことがALAの心臓の健康に対する効果を説明する可能性があると述べています。

「ALAは、1日の総エネルギーの約0.6%~1%を供給する必要があり、女性で1日約1.1グラム、男性で1日約1.6グラムで、クルミ、亜麻仁、キャノーラ油や大豆油などの食用油などの食品で食事に取り入れることが出来るという現在の食事ガイドラインを裏付ける証拠を見つけることが出来ました。」

オメガ3に限らず、ビーガンだと必要な栄養を十分に摂ることができると証明されています。ビーガンと栄養についてもっと詳しく知るには、ぜひこちらをご覧ください。

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カテゴリー: ブログ 健康・栄養

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